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第二十六話:エボラ出血熱で露呈した西アフリカの資源ラッシュと疫病リスク

2014年8月25日

西アフリカのガーナ、コートジボワール、リベリア、ギニア、シェラレオネなどの群小国では、
今世紀に入って次々と資源が発見されて、中国・インドを先頭に欧米系を含めた
資源権益獲得競争が激化して来ました。
そうした外国人参入者の急増が起爆剤となったのか、それともインフラ未整備、
内戦続発など政情不安がエイズ、エボラ出血熱、黄熱病などの疫病対策の遅れを生んだのか、
此処へ来て、致死率が90~50%と特に高い「エボラ出血熱」の感染者の拡大から、
四か国で「非常事態宣言」の発令を余儀なくされるに至っております。

ところで、アフリカ大陸と南アメリカ大陸は、大西洋を挟んで離れてはおりますが、
太古の昔、両大陸はひとつだったそうで、マントル対流による大陸移動で分裂した際の、
分かれ目同士であることは、具に地図を見比べると良く分かります。
従って両者には資源埋蔵の共通性が認められ、内陸の石油、天然ガス・石炭や高品位鉄鉱石から、
金・銅および副産物のコバルト、ニッケルまで、そして沖合の深海開発でも大型油田が多数見つかっており、
西アフリカ一帯が、大資源国ブラジルの再来とも、第二のブラジルとも呼ばれるようになって来ました。

かつての植民地支配にアレルギーを持ち、一方で疫病リスクもあるこの地域には、
お構いなしの中国・インドの政府系企業による大胆な進出が目立っています。
問題のウイルス性感染症・エボラ出血熱ですが、すでに世界で千数百人の死者を出しており、
WHOやMSF(国境なき医師団)を中心に先進国の医薬開発に拍車がかかっております。
至近のニュースによれば、米人のエボラ出血熱感染者二人が米国メーカー・マップ社の試薬が効いたのか、
軽快して退院できた由、一方で日本の富山化学社の抗インフルエンザ薬の効能も評価され、
海外でのマウス実験で有効性が報告されており、米国でも承認手続き中だそうです。
特効治療薬やワクチン開発は喫緊の世界的要請であり、日本の先端医療が寄与できる
可能性も大なので、それを契機に、地上・深海資源開発にも参画し、
資源獲得権益取得の遅れを取り戻して貰いたいものです。

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最終更新日 2021年10月16日

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