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ワクチン開発頓挫に救世主: 一酸化窒素NOの抗ウィルス特性を確認したウプサラ大学

2020年11月2日

 

ウプサラ大学のシンボルとなっている天井のステンドグラス

 

1. 先進国のSARS-CoV-2ワクチン開発が頓挫

ワクチン先進国(英米ソ中)のSARS-CoV-2 ワクチン治験中断が続いていますが、
開発にリーダーシップを持つ英国政府が10月27日に公式にワクチンの完成時期予測が
困難になっていることを表明しました。

大方が予想していたSARS-CoV-2 ワクチン開発の世界的な行き詰まり。
驚いたのは英国のアストロゼネカ社に大量発注していた日米中など多くの国々。
フランス、ドイツ、そして直近はイギリスが再びロックアウト宣言をした非常時に
タイミングの悪いニュース。
パンデミック収束を願う世界の国々に失望が広がっています。
 
2020年4月ごろ、中ソやトランプ大統領と安倍元首相らが度々、ワクチンは7月頃には完成、9月か、
遅くとも暮れまでには接種開始できるだろうと、楽観的な見通しの発言を続けていました。
新たなワクチン開発には5-10年が必要なことを知るワクチンの専門家は政治家の
発言を誰もが信じてはいませんでしたが、混乱を嫌い、公言する専門家は少数派でした。
特に日本はオリンピックを目前としており、延期は最長でも秋までと言われていましたから、
学者たちが遠慮しているようでした。

7月6日に米国の担当省庁であるFDA長官スティーブン・ハーン(Steaven Hahn)博士が
記者会見し「ワクチン完成は、まだ見通しさえ立っていない」と否定、
経済活動再開を急ぐ先進国の政財界が「意図的な楽観論」を自国民向けに連発し続けることへの抵抗であり
警告だったのでしょうが、日本のメディアは目立った報道はしませんでした。

 

2. 開発競争トップを走る英国の挫折

英国政府の公式声明は第二次ジョンソン内閣が設立したワクチン開発特別チーム(Vaccine Taskforce)に
よるものでした。
10月27日に座長のケイト・ビンガム(Kate Bingam)氏が英有力医学誌ランセット(Lancet)誌上に
ワクチン開発特別チームの公式見解として掲載したものです。
声明内容要旨は
 第一世代といえるSARS-CoV-2 ワクチン(治験中断中のアストラゼネガ社、ファイザー社など)は
不完全なもので終わるだろう(most likely be imperfect
 
「感染防止というより症状の制御に役立つだろうが、それは短時間であり、
誰にもというわけでもない」
reducing symptoms rather than preventing infection and
 that they “might not work for everyone or for long
 
「現状では構造や性質の全貌が明らかでないSARS-CoV-2も、
その解明(characterisation studiesが進めば2021年の第一4半期にはある程度の性能の
ワクチンが完成するかもしれないが、非常に限られた量の供給しかできないだろう」
 
チームの声明は英オックスフォード大とアストラゼネカ社が開始していた治験参加者にブラジルで
死亡者が出たという10月21日の*ANVISAの発表と無関係ではないとも思われます。
死亡したのはリオデジャネイロの若い男性医師。
6月から8千人規模で実施されている治験に参加していたといわれます。
* ANVISAアメリカのFDAに相当するブラジル国家衛生監督庁
 The National Health Surveillance Agency  (Agência Nacional de Vigilância Sanitária)
*ケイト・ビンガム女史(Kate Bingam):
 1991年より専門知識を生かしSV Life Sciencesの経営パートナー。
 SV Life Sciences は旧Schroder Ventures Life Sciences。
 ボストン、サンフランシスコ、ロンドンを本拠とし、世界的な規模で医療関係ベンチャーに投資する
 米国マサチューセッツ州ボストンの投資ファンド。

 

3. 7月頃までは早期完成を公言していた英国のワクチン専門家

4月にはオックスフォード大学の*ギルバート教授がSARS-CoV-2 ワクチン開発は、
資金さえ投入すれば9月には完成できるだろうと楽観的なコメント。
7月頃には英議会の下院に属する委員会の科学技術有識者会議
(Science and Technology Select Committee)で
ワクチン開発特別チーム座長の*ケイト・ビンガム女史が「オックスフォード大学と
ワクチン学教授の*サラ・ギルバート博士(Sarah Catherine Gilbert)は
世界で最も進んだSARS-CoV-2 ワクチンを開発中であり、このワクチンは冬に向かって
インフルエンザ・コロナウィルス防御にも役立つだろう」と話していました。

ワクチン製造業界に精通しているトランプ政権は自国のワクチン開発に期待しながらも
完成時期に一歩先を行く英国のワクチン開発に多額の資金を投入。
*サラ・ギルバート教授:大学発ベンチャーのバクチテック社(Vaccitech)の共同創立者でもある
ワクチンの世界的権威。

 

4. 一酸化窒素はSARS-CoV-2に直接的な抗ウィルス効果を持つ唯一の物質

ワクチン開発の遅れにタイミングよく登場した救世主は一酸化窒素ガス(NO)。
スウェーデンのウプサラ大学(Uppsala University)の*オオケ・ルンドクィスト(Åke Lundkvist)教授が
一酸化窒素ガスのSARS-CoV-2予防と治療に関する調査研究の論文を発表しました。

医療生化学、微生物学を専門とするルンドクィスト教授の研究は権威ある *redox biology誌に掲載され、
先にご紹介したサノタイズ社(SaNOtize:カナダ)の鼻腔炎症用窒素ガス吸入器の転用がSARS-CoV-2に
抗ウィルス効果を持つことを肯定した論文ともなりました。

ルンドクィスト教授は2002年冬から2003年夏の*サーズ:SARS-CoVと呼ばれた
中国の重症急性呼吸器症候群の流行時に使用された一酸化窒素ガス吸入(inhalation of NO)が
新サーズSARS-CoV-2でも有効だったことを立証。
研究で得られた結果として重要だったのは血中酸素が増加し、細菌、ウィルス感染による
肺の炎症が減少したことでした。
(論文詳細は省略)
ルンドクィスト教授によれば「一酸化窒素はSARS-CoV-2に直接的な抗ウィルス効果を持つ唯一の物質」

 

現在もウプサラ大学はカロリンスカ研究所(Karolinska Institute)の協力を得て、SARS-CoV-2に対するNO吸入のより効果的、安全な吸入時期と吸入量を見出すための研究を続けています。

*ウプサラ大学:スウェーデンの首都ストックホルムから北へ数十キロのウプサラ市に1471年に創立された
世界最古の大学の一つ。
生化学の研究や医療関連研究に高いレベルを維持しています。
*ウプサラ市:人口約15万(2018年)。人口約1,000万人強(2018年)のスウェーデンでは第4位の都市。
パーキンソン疾患の原因物質を同定するなど神経医学分野で
ノーベル賞を得た薬理学者のアルビド・カールソン(Arvid Carlsson)博士はウプサラ市出身。
ライフサイエンスを得意とする著名な製薬会社のファルマシア社(ファイザー社に合併)も
この地で永年の活動。生化学関連企業が数多くあります。
*SARS:Severe acute respiratory syndrome:重症急性呼吸器症候群
*Redox Biology Journal:レドックス・バイオロジー・ジャーナル):
生化学、微生物学分野における健康と疾病を対象とした、
新発見、治療法、酵素やその化学反応などの研究を紹介する最も著名なジャーナルの一つ。
レドックス(redox) とは、還元(reduction)と酸化(oxidation)を合わせた造語ですが、
酸化還元が生命維持にもっとも重要な化学反応のひとつであることからネーミングされています。

 

5. 世界が心待ちする新ワクチン開発業界の指導者

ワクチン開発のリーディング・カンパニーに巨額な投資を続けて、世界のCOVID-19治療、医療業界を
けん引してきたトランプ大統領の再選が危うい状態となり、今後のワクチン開発、分配などの
難題に向き合える指導者が不在となる恐れが出てきています。

巨大世界企業が寡占する製薬の世界市場を制御できるのは、強引さと行動力を持つトランプ大統領。
 COVID-19パンデミックが収まる気配がない時期に、米英、中ソ、国連が相変わらずバラバラですが
各国ともに自国民を守ることで手いっぱい。余裕がありませんから
団結して世界規模の難事に向き会おうとする指導者は見当たりません。
 
残念ながら現状の日本ではワクチンや治療薬開発が独自ではできません。
これまで通り米国に頼るしかありませんが
約8ヶ月後にオリンピックを迎えることもあり、難事が続きます。
「防疫の利点となってきた島国へ、遺伝子変異が繰り返された様々な変異SARS-CoV-2が
持ち込まれる可能性に対応しきれるだろうか」
「無理やり開発途上の新ワクチンを接種して大丈夫なのだろうか」
「ウィルスや治療薬で慢性腎疾患患者が急増しないだろうか」

腎臓機能の低下は全身の血管内皮の一酸化窒素合成(NO)機能を低下させます。
新ウィルスに感染しやすくなることを意味します。

世界でも稀な医薬品の無防備な乱用が続いている日本は、世界有数の腎疾患罹病国ですが
腎臓と免疫機能を破壊するCOVID-19だけに、さらなる慢性腎臓病患者の増加が懸念されています。

 

6. 付録:一酸化窒素(NO)を増加させる方法

一酸化窒素合成酵素はあらゆる体組織に存在し、細胞内小器官ミトコンドリアにも
存在していますからミトコンドリアの活性化は一酸化窒素(NO)の増量につながります。
血管の若さは、一酸化窒素(NO)の量が直接関係します.

一酸化窒素(NO)を増加させる方法はシトルリンとレスべの組み合わせの
ミトコンドリア活性化がポピュラーですが、内皮細胞の刺激ですから
他にもいろいろな方法があり、ぬるめのお風呂にゆったり浸かることでも
内皮細胞は刺激を受けます。
内皮細胞が刺激を受けると、細胞質のカルシウム濃度が増加し、
カルシウムによって一酸化窒素合成酵素(eNOS)とカベオリン-1との結合が
阻害されるため、eNOSはカベオラから解離し細胞質へ移動すると共に、
活性化され一酸化窒素(NO)を生成します。

赤ワインと肉料理の摂食はシトルリンとレスべの組み合わせの
ミトコンドリア活性化と同じ、一酸化窒素(NO)を生成します。
今年2020年のボージョレー・ヌーヴォー解禁は11月19日です。
安い赤ワインで十分ですからシーズンの生赤ブドウ摂取と共にお楽しみください。
 

*カベオリン(caveolin):血管内皮型一酸化窒素合成酵素(eNOS)の調節に関与しています。
*カベオラ(caveolae):細胞膜構造物を構成する主要なタンパク質
「シス型オメガ3脂肪酸がカルシウム非依存性の血管異常収縮を防ぐ:

 

 

レスベはフランス産の天然赤ブドウを原料に日本で初めて作られた
ブドウ・レスベラトロール・サプリメント.
最初のモデルの開発を始めてからすでに20年を超えました。
レスべのブドウ・レスベラトロールはイタドリ由来のものや、医薬品目的に
化学合成された合成レスベラトロールとは全く異なる物質。
天然レスベは過剰摂取が不要ですから長期間摂取の安全性や慢性炎症を抑制する効能は
ブドウを食するのと同じです
ニューモデルは天然の赤ブドウが持つトランス型ブドウポリフェノールのスチルベノイドと
プテロスチルベン、ケルセチン、CoQ10、
最新の長寿補酵素ナイアシン(NAM,NAD+, NMNなどの総称)を配合し、
天然ブドウ同様の卓越した抗酸化能力を保持しています.
世界でホットな話題となっている、最も先端的な健康長寿のコンビネーションです.

最終更新日 2021年11月6日

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