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長寿社会の勝ち組となるには(その12): 腎疾患と老化を促進するAGE(終末糖化産物)と異性化糖

2018年12月8日

1. 加工食品に溢れる異性化糖の安全性

スーパーやコンビニで清涼飲料、強精強壮ドリンク、スポーツドリンク、
乳酸飲料、ジュースの成分表示を見てください。
甘味料には砂糖がほとんど使用されていません。
飲み物ばかりではなく、様々な即席鍋汁や焼き肉のたれなども同様。
砂糖を使用しているのは家内工業の手作りメーカーや
販売量の少ない中小企業。
大手のほとんどは人工甘味料か異性化糖(high-fructose corn syrup:HFCS)を使用。
ラベルには「果糖ぶどう糖液糖」などいくつかの表現で示されています。
健康被害の疑いが濃くなったアセスルファムK(acesulfame potassium)
、アスパルテーム(aspartame)、L-ファニルアラニン化合物、サッカリンNaなど
人工甘味料もいまだに使用されていますが、異性化糖が多くなっているのに
驚かされるでしょう。
酵素反応などで果糖(フルクトース)を異性化させたのが
異性化糖ですが、天然果糖や砂糖とは本質が異なる合成果糖。
体の錆(さび)といわれ老化の促進が容姿に如実に現れるAGE(終末糖化産物)は
糖蛋白の老廃物といえるものですが、砂糖に較べて産生量がはるかに大きいことが
知られています。
日本では清涼飲料ばかりでなくヤクルト、カルピス、ポカリスウェット、
アクエリアス、リポビタン、アリナミンなど健康飲料といわれる
大手企業の商品が軒並みに異性化糖を使用しています。
先進諸国では危険合成添加物としても敬遠されている異性化糖を
日本が使用し続けるのはなぜでしょうか?



2. AGEと異性化糖によるタンパク質の糖化反応(glycation)

人為的に作られた合成果糖の最大の欠点はタンパク質の糖化反応。
天然の糖分と異なり拮抗成分がありませんから、ブドウ糖をはるかに超えた
大量のAGE(終末糖化産物:Advanced Glycation End Products)
が産生されるといわれます。
異性化糖や人工甘味料はその他の疑義も指摘されており先進諸国では
危険合成添加物として敬遠されていますが、日本市場では砂糖(ショ糖)の
代わりに清涼飲料水、ドリンク剤や加工食品に使用することが違法ではなく、
トクホ認定の健康飲料まであります。

加工食品、飲料の砂糖はカビや発行酵素など微生物の餌となりやすいために
避けられている一面もありますが、生産者にとって最も重要なのは
異性化糖が砂糖よりはるかに安価なこと。
ナショナルブランドとして量産する製品では大きなコストダウンとなります。
好き好きでしょうが、異性化糖は砂糖よりまろやかで旨味が増すとも
いわれ、保存性が良いために観光地のお土産食品(漬物、ジャム、飲料など)
や鍋物の即席スープ類も大半の製品が使用しています。

甘味料生産の化学工業化が始まってからはまだ30年から40年くらい。
危険性も安全性も立証できる年数ではありません。
人工甘味料や異性化糖は砂糖の代替として肥満や糖尿病患者に朗報と強調され、
「糖質カット」などと表現された商品ともなっていますが
より危険な腎臓疾患、ガンなどに対する安全性はこの先数世代まで確認できません



3. トウモロコシより作られるコーンシロップ

異性化糖には様々な製法がありますが異性化糖の語源となったのは、
遺伝子組み換えトウモロコシより作られたコーンシロップ。
トウモロコシ(corn)のでん粉から化学分解でコーンシロップ(ブドウ糖液)を作り、
その液をさらに酵素反応などで果糖(フルクトース)を異性化させたのが異性化糖



4. 異性化糖は腎疾患や老化を促進するAGE(終末糖化産物)の発生源


肉の表面が焦げる(炭化する)ことは厳禁.腎疾患、老化の原因となります

異性化糖による産生が多いといわれる終末糖化産物
(Advanced Glycation End Products:AGE)は総称であり
化学的には幾つもの種類がありますが、その定義は
「タンパク質と糖が加熱化合した物質」。
研究が進むとともに、近年では老化や癌、腎疾患、生活習慣病の原因となると
恐れられています。
AGE(終末糖化産物)は異性化糖による産生のほか
外因性として肉や卵などの動物性タンパク質が
「焼く」「揚げる」という調理時に「焦げてしまうほどの高温処理」で
調理された時に発生します。
この時に異性化糖との化合が糖に較べ特に大量となるといわれ、
20年前くらいから外因性AGEが糖尿病性腎症のリスクファクターとなる
可能性が研究者により指摘されています。
㊟メイラード反応(Maillard reaction)とは異なり炭化まで進んだ時

内因性では血液中の糖濃度が高い糖尿病で活発にAGEが
作り出されることが解っています。
血管内で生み出されたAGEは血管壁に蓄積し動脈硬化を促進させ
糖尿病、腎疾患に限らず高脂血症、高血圧といったメタボリック症候群や
アルツハイマー型認知症のケースでもAGEの生成が脳卒中や心筋梗塞といった
血管疾患のリスクを高めています。



5. 植物性食品の焦げはアクリルアミドを産生します

動物性食品の焦げはAGE(終末糖化産物)を産生しますが、植物性食品のポテトチップス、
フレンチフライ、コーヒーの毒性はアクリルアミド。
すでに世界各国で有害性が確定的となりましたが、AGE同様に日本では消費者の
認知度が高いとはいえません。
アクリルアミドの発がん性は脳神経や生殖機能にも障害を及ぼします。
原因不明のガンや脳腫瘍、骨髄性白血病などが身近になり、化学合成添加物の
安全性に疑義を持つ方が増えていますが、アクリルアミドの発がん性も一因として
考慮すべきでしょう。



6. AGE(終末糖化産物)はタンパク質の修復機能を低下させる

人体には損傷されたタンパク質の修復機能がありますが
AGE(終末糖化産物)はタンパク質の修復機能を低下させる物質としても
注目されています。
加齢により体内に多いコラーゲンなどタンパク質の代謝が遅くなりますが、
タンパク質修復機能が低下すればするほど不要な老廃蛋白質が組織に沈着して
老化が進みます。
ノーベル賞を受賞した大隅良典博士が確認したのがその働きを指示する遺伝子。
「ストレスのシグナルが伝達されるとオートファジー作用遺伝子が細胞内で
不能となっている蛋白質とその複合体に作用.
その不能蛋白質は新たに形成された膜内に結合し流入(conjugation cascade)し、
オートファゴソーム(autophagosomes)を形成.
成長(elogation)させてオートファジー現象(タンパク質の再合成)を
引き起こしていきます.
 

 



7. AGE(終末糖化産物)の作用を制御する抗酸化食材

AGE(終末糖化産物)によってミトコンドリアの活性が低下するのを回復させるには
抗酸化作用が強い野菜や果物のポリフェノールを充分摂取することです。
人類は永い食生活の経験によりそのことを知るようになりました。
特に効果的なのは赤色、紫色のスチルベンや他のアントシアニン系。
 



8. 日本からは異性化糖、人工甘味料が無くならない

日本で黙認されている異性化糖使用の代表的な例はコカ・コーラ。
異性化糖は欧州や米国ではすでに過去のものになりつつありますが
日本の行政当局の遠慮がちな判断を都合よく解釈している国際的超大手食品企業
コカ・コーラのラベルを見てください。
フランス、アメリカのコカ・コーラの糖分は砂糖を使用しており異性化糖、人工甘味料は
使用していません

米仏のコカ・コーラの糖分は砂糖.
異性化糖、人工甘味料使用していません


飲料など加工食品の購入時は成分表示ラベルをみる習慣をつけましょう.
生鮮食材は産地の確認が重要です.

異性化糖は糖尿病や肥満の対策と宣伝されてますが、米仏では人工甘味料も異性化糖も
極力使用を中止しています。
老化や癌、生活習慣病の原因となると恐れられているAGE(終末糖化産物).
その発生源が強く疑われている異性化糖は欧州や米国ではすでに過去のものに
なりつつあります。
加工食品、飲料の砂糖はカビや発行酵素など微生物の餌となりやすいために
避けられている一面もありますが、生産者にとって最も重要なのは
異性化糖が砂糖よりはるかに安価なこと。
日本でも異性化糖は激しい健康被害議論が続いていますが、行政レベルの現状は受け入れ可能。
トクホ認定の健康飲料まであります。
こんなスキを突いてくる一例として国際的超大手食品企業コカ・コーラの
ラベルを見てください。
フランス、アメリカでは砂糖を使用していますが、
日本市場では異性化糖(果糖ぶどう糖液糖と表示されています)

フランスの缶入りコカ・コーラ330ml
甘味は砂糖(sucres)35gのみです.


アメリカ中西部で売られているコカ・コーラ300mlの甘味は砂糖39グラムのみ

下のラベルは日本で販売されているコカ・コーラ500mlの成分表示ラベル
「果糖ぶどう糖液糖」は異性化糖の表示.この表現の場合は果糖が50%から90%含有ということ.

2016/10/21:初版
2018/12/08:改訂版

最終更新日 2021年5月1日

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