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美白化粧品「ロドデノール」の教訓: 美白成分の危険性は白斑だけではありません.

2013年7月13日

2013年7月にカネボウ化粧品(花王グループ)の化粧品が白班症を引き起こすことが判明し
数千人の重度被害者が報告された事件。
カネボウ化粧品(花王)の美白化粧品発売中止は美白化粧品全体に波紋を広げました。
「美白に王道なし」の言い伝えはそのとおり。理論的に美白に繋がる医薬部外品成分は
いくつも存在しますが、主流は脂溶性ビタミンのA。
ところが実際にはその前駆体や誘導体を加工したもので、ビタミAの安全性とは異なる物質。
副作用を覚悟で使用しなければならないのはいずれも同じと考えています。
ビタミン、ミネラル、オメガ3(DHA/EPA)、セサミンなど、大量販売される
サプリメントの主流は化学合成された物質

源流となった動植物はイメージですから、源流の安全性は引用できません
植物には数えきれないといわれるほど多数の物質が存在します。
自然界ではその成分同士が様々な反応、結合などを繰り返しますが、
食品の場合はその作用を通じて人体への安全性が確保されています。
一種類または数種類の成分のみを取り出した場合は安全性が保障されるものではありません。

美白を期待するならば有効成分を持つ天然の植物をそのまま食することがお奨めです。
ブドウ、ブラックベリー、イチゴ類、かんきつ類、トマト、コーヒー、紅茶など
抗酸化作用の強い物質は美白肌を作ることが知られています。



1.カネボウの「ロドデノール」

ロドデノール4-(4-ヒドロキシフェニル)-2ブタノールは、メラニン生成抑制効果を
発揮する成分として開発されました。
白樺(カバノキ科シラカバ:Betula platyphylla)の樹皮などに多く含まれている
天然化合物をターゲットにしたと謳われていますが、最終的には一つの成分を取り出して
化学合成したものです。
カネボウが公表したロドデノールの3つの作用メカニズム(真偽は未検証)

*チロシナーゼ活性阻害作用。
メラニンは、チロシナーゼがチロシンと結合して活性化することで生成されます。
ロドデノールは、チロシンのかわりにチロシナーゼと結合し、チロシナーゼの活性化を阻害します。
*チロシナーゼ分解促進
ロドデノールにはチロシナーゼの分解を促進し、チロシナーゼの量を減少させる作用があります。
*黒色メラニン生成抑制作用
メラニンには、黒~茶褐色をしたユウメラニン(黒色メラニン)と、
淡褐色~淡黄色のフェオメラニンの2種類があり、シミやくすみ等の色素沈着は
ユウメラニンによるものと考えられています。
ロドデノールには、ユウメラニンの生成に関わる酵素に働きかけ、その発現量や活性を
低下させることで、ユウメラニンを減少させる効果があります。

㊟2004年にヒトゲノム解読が完了して以来、タンパク質工学が
急進展。
様々な疾病の原因が解明されて、これまでの常識が大きく崩されています。
覆った常識の中でも特に重要なのはアミノ酸バランス。
特定アミノ酸の摂取や阻害によってバランスが崩されると体に異常が
多発し、特に怖いのは発がん性が非常に高くなることです。
 

「合成アミノ酸過剰摂取の危険性:
高血圧、心臓病、感染症悪化、インスリン代謝阻害」
新たな常識ではアミノ酸のチロシンから合成されるチロシナーゼや
メラニンの活性化を抑えるだけで効果を得ようとする短絡的な
美容法の危険性も指摘されています。



2.こうじ酸(Kojic acid:5-hydroxy-2-hydroxymethyl-4-pyrone)

味噌、しょう油等の製造に用いられる麹菌(Aspergillus属等)を培養して得られる
抗菌作用を持った物質。
味噌、醤油の発酵中にも自然発生し、安全性が議論されましたが、
5か月程度の熟成で消滅することが知られています。
メラニン生合成関連酵素「チロシナーゼ」を阻害する作用により、
力ニやエビなど甲穀類の黒変防止、抗菌作用等の用途で、
甲穀類、生麺、鮫子の皮、加工用原料野菜等に添加物として使われていた実績があります。
こうじ酸は、平成7年の食品衛生法改正に伴う既存添加物として、食品添加物としての使用が、
これまでは認められていました。
ところが平成14年12月19日に開催された薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会毒性・
添加物合同部会の審議の結果平静15年3月7日、こうじ酸を使用した化粧品などは
発ガンの恐れがあると、輸入や製造販売を自粛するように通達しました。
厚生労働省のこれまでの動物実験によれば、こうじ酸の発ガンの恐れを
否定できなかったということです。
当時こうじ酸は美白に効果があるとされ、クリニーク、コーセー、ノエビアなど
大手化粧品メーカー12社から180を超える製品を販売されていました。

平成15年3月7日に発表された「こうじ酸の発がん性危惧」と申し合わせたように、
同日のシキボウの株価は一時3割を超える高値をつけました。
日経などにレリースされた同日発表のニュースは、麹酸と競合していた二大メジャーの
美白成分であるアルブチンの新タイプ製品量産にシキボウの製造パートナーである
グリコが成功し、シキボウが新製品を発売すると伝えました。
当時のシキボウは繊維にこれを混入して、衣服、シーツなど、
身に着けるだけで肌が白くなるという効果を狙ったようです。
その後化粧品メーカーがコウジ酸の安全性を確認する追加試験を実施し、
コウジ酸の化粧品としての使用は安全性上なんら問題がないことを証明し、
2005年に販売が再開されましたが、危険性も安全性も
10年、20年の実験程度で確保されるものではありません。

黒と決め付けるほどの立証が難しいならば白という論理も短絡的で、
関係する研究者たちの立場で結果が異なるのは当然。
灰色のものを白とせずに消費者の安全を守る認識が欲しいものです。
(辞書の解説)
コウジ酸は麹菌がグルコース等の糖を発酵させることによって生成されることが
知られていますが、その詳しい生合成経路は不明。
メラノサイトに作用し、チロシナーゼの活性や合成を阻害し、メラニンの生成を
抑えるという活性を持つ。



3.アルブチン(albutin)

ハイドロキノンの誘導体でチロシナーゼの活性化を疎外すると言われてます。
本来はコケモモや梨、西洋梨などの植物の葉にも含まれている天然物質。
1989年に資生堂がアルブチン含有化粧品を発売しました。
一般に使用されているものをβアルブチン、グリコがハイドロキノンと糖による
化学合成で量産に成功したものはαアルブチンと呼んでいます。
αがβよりはるかに効果が高いといわれますが確認できていません。
いずれにせよ発売から10年~20年程度の化学合成品ですから現段階では安全性は評価できません。
α-アルブチン(アルファアルブチン)は、江崎グリコが開発した独自の配糖化酵素により、
ハイドロキノンにブドウ糖をα結合で転移させた物質。
2002年より、江崎グリコがα-アルブチンを製造し、DSMニュートリショナルプロダクツが
美白用化粧品原料として世界中で販売(グリコホームページより)



4.ハイドロキノン(ヒドロキノン:hydroquinone)

イチゴ類、麦芽、コーヒー、紅茶、細菌類、海洋生物種の副産物などの
ヒドロキノン(ハイドロキノン)がチロシナーゼの作用を抑制するといわれます。
産業用途として化学合成されたヒドロキノンは農薬原料、強化プラスティック原料、
染料原料、ゴムの酸化防止剤原料、などに使用されます。
一部の美容医が化学合成原料を医薬品として5-10%濃度のハイドロキノン・クリームを
処方しますが、扱いが難しく、保険の対象外です。

一般の診療で使用するのはメラノーマ(皮膚がん)の対策ですが、
この場合は副作用覚悟の高濃度医薬品を使用するようです。
10数年以上前から外国では2%含有の液体やクリームが発売されていますが、
発疹、かぶれなど副作用が強いため、日本の化粧品業界では永年販売されていませんでした。
現在では化粧品としては4%未満の製品がありますが大手化粧品会社は
安全性を重視しているために取り扱わないでしょう。
国際がん研究機関(IARC)がグループ3(ヒトに対する発がん性は分類できない)と評定したようですが、
このグループ3というのは発がん性立証ができていない段階の成分という程度に理解すべきグレード。
危険性の高い物質がたくさんあるそうです。

[2006年8月29日、FDAは発癌性への懸念があるとして、アメリカ国内での一般用医薬品への
店頭販売禁止を提案。現在は2%以下が店頭にて、
4%以上は処方箋が必要。ラットにおける動物実験では腫瘍による腫れ、
甲状腺癌、赤血球大小不同症、白血病、肝細胞腺腫、腎癌などの発生率上昇が認められた[。
また、複数の研究で組織褐変症の発生が報告された。
現在、ヨーロッパの多くの国で人体への使用が禁止されている。



5.トレチノイン(tretinoin)

トレチノインはビタミンA誘導体の一種。
レチノイン酸(retinoic acid)の分子構造の二重結合がすべてトランス型となっている
異性体のatRA(オールトランスレチノイン酸)
ロシュ社(スイス)が開発した催奇性が確認(動物実験)されている劇薬。
ロシュ社が開発したのは難病治療のチガソン(エトレチナート)、ベサノイドなど
オーファンドラッグ(発売量の極端に少ない医薬品)が主であり、
一般の人が代行輸入などで使用するのは危険。
催奇性(Teratogenesis)作用を持つ物質はサリドマイド事件やベトナムの枯葉剤、
ダイオキシンなどが著名。
五体満足な子供を期待する女性は絶対に避けるべき。



6.エラグ酸(ellagic acid)

いちごから発見された物質で、タラの木、ザクロやラズベリー、ブラックベリー、
ナッツ類にも含まれるようです。
チロシナーゼの活性化に必要な銅イオンと結合することによってチロシナーゼの活性を
阻害すると考えられています。
現実にはペルー原産のタラの木より抽出されたものが実用化しているようです。

 

7.カロチノイド(カロテノイド:carotenoid)
トマトソース、トマトジュース原料で著名なカゴメが美容成分として研究している。
その強力な過酸化脂質抑制作用が肌の美白を実現すると言われています。
情報は数多くありますから詳細は省略。



8.ビタミンC

もっとも著名な成分。メラニン色素を還元して除去する作用が知られている。
情報は数多くありますから詳細は省略。

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最終更新日 2021年4月30日

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